亜鉛不足にみられる症状とは

亜鉛不足にみられる症状とは
亜鉛は、体内で多くの機能が正常にはたらくのに必要なミネラルです。

 

亜鉛は、体のさまざまなはたらきに関与しています。ミネラルの中では、鉄の次に多く、広く細胞全体に存在します。亜鉛の一日の所要量は鉄と変わらないのに、尿や汗で体外に排泄される量は、鉄の10倍にもなります。
水溶性ビタミンのように、食品を加工する過程で失われやすく、ダイエットや運動、加齢でも不足しがちなミネラルです。不足すると、さまざまな弊害があらわれるため、サプリメントで補う必要があります。

ちょっとした不調や、加齢によるものと思っていた症状の原因が、亜鉛不足の可能性も

亜鉛は、肝臓だけでなく体の多くの機能にかかわっています。亜鉛は細胞分裂に必要なミネラルです。また、亜鉛には肝臓の機能をサポートし有害物質の毒性を抑え、体から毒素を排出するデトックス効果があります。

 

そのため、不足すると、さまざまな症状があらわれます。一見して、加齢と思われる症状が、実は亜鉛不足によるものだった、ということも少なくありません。

 

亜鉛不足であらわれる症状で、よくいわれるのは、味覚障害でしょう。亜鉛不足で新陳代謝がうまくいかなくなると、食べ物の味が感じにくい(味覚減退)、味がしない(味覚消失)、味噌汁を酸っぱいと感じるなど、本来の味とは違う味を感じる(異味症)など、味覚に異常があらわれます。

 

また、舌に、白い苔のようなものが目立つのは、亜鉛不足が関係しています。白い舌苔は、食べかすや細菌、白血球の死骸によるものです。これらが目立つのは健康状態がよくないしるしです。
白い舌苔があらわれている時は、立ちくらみや貧血、疲れやすさなど、何らかの不調を抱えていることが少なくありません。貧血で鉄剤を飲んでいるのに改善されない場合は、亜鉛不足の可能性も疑ってみたほうが良さそうです。
味覚障害
抜け毛や薄毛、白髪なども亜鉛不足が関係しているといわれます。その他に、髪が伸びるのが遅い、髪の色が薄くなった、コシがない、毛が細い、切れやすい、髪にしっとり感がない、パサパサと乾燥する、ボリュームがない、なども亜鉛不足が関係しています。

 

亜鉛不足は、肌荒れやニキビ、皮膚炎、湿疹にも関係しています。傷跡がいつまでも残って治りにくかったり、スキンケアをしてもなかなか肌荒れが改善しない場合は、亜鉛不足を疑ってみる必要があります。

 

亜鉛は生殖機能にもかかわりの深いミネラルです。卵巣は、亜鉛を多く含み、黄体形成ホルモンや卵細胞刺激ホルモンのはたらきを強めます。不足すると、生理不順や生理痛、PMS、男性だと生殖能力の低下をまねきます。

 

やる気が起きない、イライラする、眠れない、などの症状にも、亜鉛不足が関係していることがあります。

亜鉛が多い食材

亜鉛を多く含む食品は、牡蠣やうなぎ、牛もも肉、チーズ、レバー、卵黄、大豆、納豆、海苔、ささみ、たらこ、ほたて、さんま、穀類です。また、ビタミンCやクエン酸など酸味のあるものは、亜鉛の吸収を助けます。特に牡蠣は、一日に二個食べれば十分といわれるほど、亜鉛を多く含みます。

 

亜鉛はたんぱく質の食材に多く含まれるため、ダイエットなどでたんぱく質を制限していると、亜鉛不足になることがあります。ダイエットをして、髪がパサパサになったり、肌が荒れたり、生理が止まったりするのは、亜鉛不足によるものです。亜鉛をサプリメントで摂取すると、ダイエットのリバウンドを防ぐ効果があります。

 

亜鉛の小腸での吸収率は30%くらいですが、加齢と共に吸収率が低下します。亜鉛は、水溶性ビタミンと同様、水に溶けやすい性質があるため、調理の段階で失われやすい性質があります。

加工食品やインスタント食品は亜鉛不足の要因に

加工食品やインスタント食品は亜鉛不足の要因に
亜鉛は、多くの食品、特にたんぱく質に多く含まれるため、毎日の食事をしっかり摂っていれば不足することはないといわれています。ところが、外食が多い、加工食品やインスタント食品に依存した食生活は、亜鉛が不足しやすくなります。

 

かまぼこや清涼飲料水などに含まれるポリリン酸ナトリウには、亜鉛を体外へ排出する作用があります。また、インスタント食品や添加物に含まれるフィチン酸は、亜鉛を吸収しにくくする作用があります。

 

また、偏食以外にも、薬を長期にわたって飲み続けていると、亜鉛不足をまねきます。毎日の食事で補いきれない場合は、サプリメントを摂ってサポートすることもたいせつです。